2011年7月4日月曜日

14倍以上の発症リスク 2型糖尿病の遺伝異常発見

(2011年6月23日 共同通信社)

東北大大学院医学系研究科の片桐秀樹教授(代謝学)の
研究グループが23日、2型糖尿病の患者で高頻度に認められる
ゲノム(全遺伝情報)構造の異常を発見。
この異常により、糖尿病の発症リスクは14倍以上になる。

グループは、35歳未満で2型糖尿病を発症した日本人100人と、
60歳以上で糖尿病の診断歴がなく、家族にも患者がいない100人を比較。
この結果、第4染色体の一部領域で、遺伝子コピー数が減少する
異常が患者13人から発見。
糖尿病ではない人では、1人しか見つからなかった。

従来の研究で、2型糖尿病に関連する遺伝子として20個以上が
見つかっているが、糖尿病の発症リスクは高いもので1・4倍前後。
グループは今後、簡易な検査で異常を見つける方法を開発し、
発症していない人の予防などにつなげる。

片桐教授は、「遺伝的な要因が強く存在すると言われながら、
決め手がなかった2型糖尿病の解明に、大きく貢献する発見」

※掲載誌は Experimental Diabetes Research

http://www.m3.com/news/GENERAL/2011/6/23/138333/

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