2011年7月5日火曜日

夏告げるアユ漁解禁 県内トップ切り気仙川で

(東海新報 7月2日)

気仙地方に本格的な夏の訪れを告げる気仙川のアユ漁が1日、
県内河川のトップを切って解禁。

震災の影響で入り込みが心配されたが、早朝から多くの〝太公望〟の姿と
さおの放列が見られ、停滞していた気仙のレジャー分野再始動の
先陣を切ることともなった。

「アユの宝庫」として、県内外に知られる気仙川。
陸前高田市側の下流では、津波被害を受けたものの、
それより上流に大きな影響はなかったものとみられ、
同川漁協(佐藤啓一組合長)では例年通りの解禁に踏み切った。

あいにくの天候にもかかわらず、横田町の金成橋より上流の川沿いには
車やテントで、午前4時のスタートを待つ釣り人たちの姿が見られ、
時間が来ると同時に、さおの放列ができた。

釣り人たちは、久々のさおの感触を楽しむようにしながら、
思い思いのポイントに糸を垂らしあたりを待っていた。

降雨の影響で、水ににごりが見られたこともあってか、
この日の釣果はいまひとつ。
「解禁の雰囲気を味わっただけで満足」と、早めにさおをおさめる人も。

同漁協では例年、解禁を前に中間育成した1500㌔ほどを放流、
今季は震災によって大幅縮小を余儀なくされ、
南部馬淵川、盛川両漁協産の計800㌔にとどめている。

住田町世田米地内でさおを握った盛岡市の男性(65)は、
「きょうは振るわなかった。
放流の量や場所が限られたことで、ポイントがこれまでと
変わったのかもしれない」と、次回の釣果に期待。

漁協関係者は、「ここ数日の雨で水温が下がって、
アユの動きが鈍くなっていると思われる。
水が落ち着き、好漁となることを期待したい」

同川のほか、気仙では大船渡市の盛川が3日午前4時解禁。

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