2008年11月18日火曜日

薬を飲む子供が増えている:原因は肥満

(WebMD 11月3日)

糖尿病、高血圧、高コレステロール、うつ病など、肥満に関連した
健康問題で薬物療法を受ける子供や10代の若者が増え、
また肥満とは関係しない喘息や注意欠陥多動障害 (ADHD) で
薬を飲んでいる5‐19才の子供が増えている。
『Pediatrics』11月号。

セントルイス大学小児科教授のDonna Halloranは、
「今までより、慢性疾患治療薬を使う機会が増えてきた。
肥満は糖尿病、高血圧、コレステロール異常、うつ病などの
合併症の原因になる」。

小児用慢性疾患治療薬:その利点 肥満とADHDの関連は分かっていないが、
薬物療法を選ぶ小児科医が増えている。
「薬物の使用が増えるのは悪いことではない。
これらがみな適切に診断されるのは喜ばしい。
高血圧は治療が必要である。喘息、糖尿病、うつ病も然り」。

エモリー医科大学(アトランタ)小児科教授のRobert Gellerは、
ADHDの薬を飲む子供たちが増える傾向にある。
これは、ADHD等の病気に伴う「社会的偏見が少なくなっている」ため。
「今では多くの人がその病気を受け入れるようになり、適切な援助を求めている」。

喘息の重症度と発生率が、若者の肥満増加と関係あるのかについて
同研究は答えを明らかにしていないが、こうした問題は多少重なる部分がある。

Halloran博士らは、2002~2005年、民間の保険に入っている5‐19才の若者
350万人以上の処方箋データを調べた。
若者の糖尿病薬処方率は2倍になり、喘息治療薬の使用率は46.5%上昇。
ADHD治療薬の使用は40.4%上昇し、脂質およびコレステロールを下げる
薬については15%上昇。

「病気の増加に伴い、病気の発見率が向上し、薬剤の使用量も増えている。
長期的な服用のリスクは分からないが、診断の向上は良いこと」。

肥満とADHD、肥満と喘息に関係があるかどうかは科学者も分からない。
「肥満がうつ病の原因になるのか、その逆はあるのかも分かっていない。
しかし、両者をセットで考えてもおかしくはない」。

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=SPECIALTY&categoryId=580&articleLang=ja&articleId=82906

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