2008年11月21日金曜日

小中とも正答率低下 県教委学力テスト

(岩手日報 11月15日)

県教委は、6年目となる学習定着度状況調査(学力テスト)の
結果をまとめ公表。

小中学校とも、昨年より全体的に平均正答率は低下、
記述式など知識を「活用する」問題に対応できなかった。

正答率の集団分布を分析した結果、小学校の算数、中学校の数学、英語で
学習の定着にばらつきが目立った。
調査は10月、県内の市町村立小中学校、約6万2000人を対象に実施。
調査科目は小学校4、5年が国語、算数。
中1が国語、数学、英語、中2は国語、社会、数学、理科、英語で中3は英語のみ。
生活習慣の調査を、小3から中3まで行った。
本年度から新学習指導要領に合わせ、思考力、表現力などを身に付ける
「活用」の問題を全教科で取り入れた。
算数は選択式を減らし、英語では正答率90%以上の問題を変更するなど、
読み取る力を見る問題を増やした。

小学校では5年生の国語を除き、平均正答率は昨年度より低下。
特に算数が課題となった。
正答率の集団分布を見ると4、5年生とも中位層から下位層の幅が大きく、
両学年とも昨年よりばらつきが拡大。
中学生では、全教科で平均正答率が低下。
特に本県の課題とされる数学、英語で顕著。
2年生の正答率の集団分布を昨年(1年時)と比較すると、
全教科でばらつきが拡大。
「分からない」まま学年が上がる状況だ。
2年生の数学、英語で無回答の割合が10%を超えるなど
「考える」問題に対する意欲も課題。

県教委は分析を進め、12月に報告書を県内全小中学校に配布する予定。
各学校は18日以降、個人の教科ごとの正答率などを記載した
「学習チェックシート」を利用できる。

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