2008年11月18日火曜日

花粉症、3か月で改善…スイスの研究チーム開発

(読売 2008年11月11日)

花粉症などのアレルギー患者に原因物質を繰り返し注射する
「減感作療法」を、3か月で済ませることに、
チューリヒ大学病院(スイス)などの研究チームが成功。

皮下でなく、そけい部のリンパ節に注射する方法で、
副作用も従来の方法より少ない。
米科学アカデミー紀要電子版に発表。

減感作療法は通常、原因物質のエキスを少量ずつ、約3年かけて注射。
研究チームは、皮下注射したエキスが体内の免疫システムをつかさどる
リンパ節へは一部しか達しないことに注目。
58人の花粉症患者に対し、リンパ節へ直接、
1か月おきに計3回だけ注射する新手法を試してみた。

開始から4か月後に検査したところ、アレルギー症状が劇的に緩和され、
治療前に比べ平均10倍の花粉量がないと、鼻炎が起きなくなっていた。
効果は、開始から3年後も持続していた。

従来の減感作療法を行った別の54人では、
じんましんなどの軽い副作用が18件、
入院の必要なぜんそくの副作用が2件起きた。
新手法では、軽い副作用が6件起きただけ。

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=82753

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