(共同通信社 2008年11月12日)
頭髪の薄いトップアスリートには朗報か-。
世界反ドーピング機関(WADA)はこのほど、公表した2009年向けの
禁止薬物リストから発毛剤などに使用されているフィナステリドを外した。
この薬は、日本でも販売されている「飲む発毛剤」に含まれる成分で、
筋肉増強剤を使用した痕跡を消す作用があるとして、
05年から禁止薬物に指定。
06年トリノ冬季五輪前には、ソリ競技のスケルトン男子で金メダル候補だった
ザック・ランド(米国)が陽性反応を示して五輪出場を逃し、
昨年は日本のプロ野球でガトームソン(当時ソフトバンク)が
違反を指摘されて話題となった。
WADAは今回の除外決定を、検査技術の進歩によって、
フィナステリドを使用しても筋肉増強剤の使用が
容易に見抜けるようになったと説明。
1年間の出場停止処分で五輪を棒に振ったランドは、
「情報を聞いた時は、ソファで泣くほどふき出してしまったよ。
彼らは何の科学的根拠もなく、禁止リストに載せていたのだから」と憤慨気味。
日本体協スポーツ科学研究室の伊藤静夫室長は、
「選手側からすれば、確かに禁止薬物に追加したり除外する根拠が
あいまいな印象をぬぐえない」という見解。
今や頭をそり上げ、発毛剤の服用も控えているランドだが、
"解禁"は来年1月1日から。
http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=82849
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