2008年11月7日金曜日

三陸町崎浜地区と花巻市東和町浮田地区農水省モデル事業

(東海新報 11月5日)

大船渡市三陸町の崎浜地区と花巻市東和町の浮田地区が、
農水省のモデル事業で今年度から5年計画で農山漁村交流を展開し、
まちづくりを推進する。

山海の郷土料理や歴史伝承活動などの事業交流を通じて、
地域活性化を図っていく。

漁村と農村という異なるエリアの両地区は、
崎浜の海産物と念仏剣舞、浮田の農産物と神楽など、
対照的な物、人、文化の交流が見込まれることから
今年度、農水省の農山漁村地域力発掘支援モデル事業に認定。

この事業は、「農山漁村活性化と自立」をキーワードに、
それぞれの地域資源とそれを活用して地域づくりを行う人材を地域力とし、
これを発掘し、その立ち上がりを直接支援する。

事業は5年間(20~24年度)で、1年目は100万円の事業費で計画づくり、
2年目から毎年200万円ずつの事業費で各種事業を展開。
8月に設立した浮田・崎浜地域振興協議会が実施主体。

崎浜公民館で崎浜地区の公益会、老人クラブ、婦人会、PTA関係者と、
浮田地区の関係者、NPO法人いわて地域づくり支援センター、
岩手大農学部の学生ら約30人が集い、
交流プログラムの作成に向けてワークショップを開いた。

海の暮らしの暦づくりを実施。
歴史伝承、食育、子どもの遊びをテーマに3班に分かれて、
地域の自慢として浮田の人に紹介したい崎浜の暮らしや
文化などについて話し合った。

今年度は、それぞれの地域にある人的資源や物的資源を共有しながら、
交流を基本とするふるさとづくり計画を作成。
来年度以降に具体的な取り組みを開始する。

花巻市浮田振興センターの藤井正昭局長は、
「子どもたちの交流による伝統芸能の継承や、お互いの特産品を使った
共同の特産品開発などで地域活性化につながれば」と話す。

崎浜公益会の遠藤喜隆会長は、
「崎浜とは暮らしも文化も異なる浮田との交流は、
物の考え方ひとつ取っても刺激になる。
物や人、文化の交流で地域づくりに弾みをつけたい」、
今後の事業の展開に期待。

http://www.tohkaishimpo.com/

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