2008年11月8日土曜日

海フェスタ実行委員会 決算見込み額約8600万円

(東海新報 11月6日)

第6回海フェスタ実行委員会(会長・甘竹勝郎大船渡市長)は、
7月19日から9日間にわたって大船渡市、陸前高田市、住田町、釜石市、
大槌町の5市町で開催した「海フェスタ」の決算見込み額をまとめた。

実行委としての総支出は約8600万円で、
財源は大船渡市や日本海事広報協会の補助金、さんりく基金を充てた。
期間外の協賛事業を含めた8月末までの来場者数は、73万4000人。
事業費決算額は、実行委総会の場で示された。

甘竹会長が、「開催の勢いを次年度以降にも引き継ぎ、
広域でできるものを考えていきたい」とあいさつ。
国土交通省東北運輸局の村上玉樹次長も来賓として祝辞を述べた。

議事では、20年度の事業報告と収支補正予算の専決処分、
収支決算見込みを協議し、いずれも原案通り承認。
同日付で、実行委を解散することも確認。

収支補正予算による6月時点での予算額は、1億360万円。
決算見込み額は収入、支出ともに8621万円。

大船渡市からの補助金収入が5655万円、全体収入の3分の2。
同市補助金には、県からの市町村総合補助金1000万円も充当。
日本海事広報協会も、1000万円を補助。
三陸地域の振興に向けた自主的な取り組みを支援する
財団法人・さんりく基金も、「いわて三陸広域連携事業」として1800万円を助成。

支出では、大船渡市内の主催事業運営を担った海フェスタ同市実行委に対し、
約2000万円補助。
記念式典には2277万円、ポスターといった宣伝広告費に1246万円、
三陸海岸観光物産展への880万円などを事業費として処理。

さんりく基金を活用した形で、物流活性化推進事業300万円を盛り込んでいる。
海フェスタ後の“脱一過性”を図るもので、
港湾や観光など開催市町が連携した形での事業を今後行う。
余剰金が発生した場合は、大船渡市に戻し入れる。

こうした事業費は主に、海フェスタ実行委の主催事業運営費に使われたもので、
協賛事業として開催された大船渡ロックフェスティバルや
チャオチャオ陸前高田道中踊りなどの総額経費は含まれていない。
開催市町の各団体も、協賛事業ごとに新規企画を織り交ぜるなど
盛り上げを図り、海フェスタによる経済効果は50億円程度と試算。

海フェスタ事業は、期間外開催の協賛事業も含めて102事業を実施。
実行委では、来場者数を73万4065人と発表。
三陸大船渡夏まつり、釜石よいさといった「港・海・川のフェスティバル」で
約48万2000人、寄港船の見学や体験航海で21万7000人が訪れた。
中心会場の大船渡市が最も多く、57万5000人と約8割を占めた。
陸前高田市が6万3000人、釜石会場が8万5000人、住田町は5000人、
大槌町は6000人。

http://www.tohkaishimpo.com/

0 件のコメント: