(東海新報 5月17日)
日本近代医学の父と呼ばれ、大船渡市に海洋生命科学部
(三陸キャンパス)を構える北里大学の創立者、北里柴三郎博士の偉業を
紹介する記念展が、市民文化会館・リアスホール展示ギャラリーで開幕。
博士の研究業績や大学の歩みなどを示した写真パネル、資料、
顕微鏡など、合わせて約百点を展示、日本の医学研究の足跡を紹介。
記念展は、学校法人北里研究所(柴忠義理事長)の法人統合と、
大船渡市との連携協力に関する協定締結一周年を記念、同研究所が主催。
市、市教委、学校法人女子美術大、北里大同窓会、東海新報社などが後援。
オープニングセレモニーには、同研究所や市関係者ら約30人が出席。
柴理事長が、「北里先生の原点、北里大学の理念を広く知ってもらい、
新型インフルエンザ問題で注目されている細菌医学にも理解を深めてほしい」
北里博士は、現在の熊本県阿蘇郡生まれ。
東京大学医学部を卒業後、ドイツに留学、
明治22年(1889)、破傷風菌の純培養に成功。
同29年(1896)、ペスト菌を発見するなど、
明治・大正期に日本の予防医学の礎を築いた。
記念展では、博士の生い立ちや業績などを説明するパネルや写真、
研究資料の書簡、顕微鏡や実験器機など約100点を展示。
ヒーリングアートとして、同法人所蔵の絵画や女子美術大生の協力による
作品(ロールスクリーン)20点も紹介。
昭和47年(1972)、水産学部としてスタートし、海洋生命科学部と名称変更した
三陸キャンパスに焦点を当てたコーナーも設けられ、
北里大学と大船渡市との関係も紹介。
初日は、北里柴三郎記念室の森孝之医学博士が、
『北里柴三郎の偉業』の演題で記念講演も行い、
博士の業績と人物像にスポットを当てた。
記念展は、24日まで。
http://www.tohkaishimpo.com/
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