(岩手日報 5月11日)
岩手大工学部応用化学生命工学科の佐藤拓己准教授、
岩手医大消化器・肝臓内科の滝川康裕准教授、
化学系専門商社の長瀬産業(大阪市)の研究チームは、
ハーブの一種のローズマリーに含まれる化合物「カルノシン酸」に、
内臓脂肪を抑制する働きがあることを解明。
肥満や糖尿病、脂質異常症などを防ぐ機能性食品の開発に
つながる研究として注目。
佐藤准教授らは細胞レベルの実験で、カルノシン酸が、
さまざまな病気の要因となる活性酸素を除去する「グルタチオン」の生成を
促進し、グルタチオンが脂肪細胞の分化を抑制する仕組みを突き止めた。
岩手医大で遺伝的に肥満のマウスを使い、動物実験を実施。
カルノシン酸を混ぜた餌を6週間与えたところ、
通常の餌を食べていたマウスより体重の増加が抑えられた。
脂肪蓄積も、通常の餌を食べたマウスの約6割に抑制。
論文を、欧州の生物科学分野の速報誌に掲載。
現在、カルノシン酸に関する技術について特許出願の手続きを行っている。
今後は米国などへ特許申請。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20090511_1
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