2009年10月14日水曜日

五輪:「次はアフリカ」膨らむ夢 全体会議で議論

(毎日 10月6日)

スポーツの課題について議論する
IOC「五輪コングレス」(全体会議)が日程を終えた。
15年ぶりの開催で各国のオリンピック委員会、
国際競技団体などから1249人が参加、
五つのテーマを15の分科会で議論。

盛り上がりを見せたのが、「オリンピック大会」のテーマのもと
開催された「国際性と発展途上国」の分科会。
リオデジャネイロ(ブラジル)が、2016年に南米初の五輪開催を
勝ち取ったことで、大陸で唯一残されたアフリカ諸国にも
五輪開催の期待が広がった。

座長を務めたゴスパー・IOC委員(オーストラリア)は、
「すべての国に開催する権利があるが、
アフリカはまだ行われていない。
現在の招致方法は魅力的かもしれないが、
大陸ローテーションシステムを導入すれば、
すべての国にチャンスが広がる」

アフリカ・オリンピック連盟のパレンフォ会長(コートジボワール)は、
「リオデジャネイロが選ばれたことは、
アフリカにとって夢を与えてくれた」

アフリカ勢の一番の課題は、財政面。
パレンフォ会長は、五輪開催能力を持つ国は
現在南アフリカのみで、規模の小さいユース五輪であれば、
エジプト、アルジェリア、ナイジェリア、セネガル、モロッコ
などが可能と自身の見解を示した。

アフリカでは、五輪運動を推進する活動が広がっている。
ケニアでは、高校で文化や音楽とともに、
ボールゲームや水泳など五輪競技の授業も行っている。
セネガルでは、アフリカ各国から子どもを集めて
さまざまなスポーツを学ぶ「スポーツ文化プログラム」を展開。

パレンフォ会長は、「南アフリカが10年に開くサッカーのW杯
次第では、再び五輪招致の動きが出るかもしれない」
南アフリカのリゾート地ダーバンでは、11年にIOC総会が開かれる。

分科会に出席した猪谷千春IOC副会長は、
今回は、計画よりも期待でリオデジャネイロに決定した。
こうした選び方になれば、アフリカにもチャンスがある。
まずユース五輪などを開催して、それを足がかりにする国も
出てくるかもしれない」

http://mainichi.jp/enta/sports/general/general/news/20091006k0000e050066000c.html

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