(2010年2月4日 共同通信社)
脳梗塞の治療薬として使われている「tPA」を投与し、
血管の閉塞が原因で壊死したマウスの筋肉を再生することに
成功したとの実験結果を、東京大医科学研究所の
服部浩一・特任准教授らが4日までにまとめた。
新型万能細胞「iPS細胞」などの細胞を使わず、
実現性の高い再生医療の可能性を示すもので、
心筋細胞や神経細胞の再生も可能ではないか。
服部准教授らは、tPA投与によって体内にプラスミンという
物質が増え、骨髄由来のさまざまな細胞が、
壊死した組織の周囲に集まることを見つけた。
これらの細胞の中には、組織の再生を促す
血管新生因子をつくり出すものもあった。
そこで、足の血管を閉塞させ、筋肉を壊死させたマウスに
tPAを投与すると、筋肉の再生と歩行などの機能回復が
促進されることが判明。
出血などの副作用は見られなかった。
服部准教授は、「再生医療を臨床応用する際の倫理面や
安全性の課題が少なく、実現性の高い研究結果」
tPAは、脳血管に詰まった血の塊を溶かす作用があり、
脳梗塞発症から短時間のうちに投与すると効果がある。
http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/2/4/115513/
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