(東海新報 4月24日)
国際宇宙ステーションに長期滞在している
宇宙飛行士・野口聡一さんとの交信イベントが22日夜、
大船渡市民文化会館・リアスホールで行われた。
JAXA(宇宙航空研究開発機構)の施設があった
吉浜小学校の5、6年生18人が、テレビ会議システムを使って会話。
多くの市民らが見学に訪れ、宇宙を身近に感じていた。
交信イベントに参加したのは、「銀河連邦共和国」に加盟している
大船渡市をはじめ、北海道大樹町、秋田県能代市、
神奈川県相模原市、長野県佐久市、鹿児島県肝付町の
計6市町の子どもたちと各首長。
今回のイベントは、新たに気球観測所が整備された
大樹町の加盟を記念し、JAXAなどが主催。
JAXAは一昨年まで、三陸町吉浜にあった気球観測所で
各種実験を行ってきた。
閉所後も、宇宙科学の普及活動などについて
大船渡市と連携を進めることにしており、同市は、
「サンリクオオフナト共和国」として、現在も銀河連邦に加盟。
国際宇宙ステーションに滞在している野口宇宙飛行士と6共和国は、
専用回線で結ばれた。
リアスホールでは、吉浜小学校の5、6年生児童18人と
甘竹勝郎市長らが参加。
大ホールは、一般住民の見学用にも開放、
親子連れら約100人が詰めかけた。
テレビ会議システムのカメラを前に、吉浜小の子どもたちは
やや緊張した表情を見せていたが、宇宙ステーションにいる
野口さんの姿がスクリーンに映され、6会場全員による
あいさつの声が野口さんに届くと、歓声が上がった。
交信中は、各会場の子どもたちが順番に質問。
吉浜小を代表し、6年生の赤坂亜美さんは、
「宇宙に行って、素晴らしいと感じたことは何ですか」と問いかけ、
野口さんは、「本当に地球は美しい。
地球は、毎日生きている素晴らしい生命体だな、と感じました」
6年生の東玲人君は、「宇宙に絶対に持っていってはいけない
飲食物はありますか」と質問。
野口さんは、国際宇宙ステーションに持ち込んだ刺身や
お好み焼きなどを見せた上で、「炭酸飲料は広がっちゃうのでダメ」
野口さんは、「あと1カ月ほど滞在します。
地上に帰ったら、何らかの形で皆さんとお話ししたいですね」、
再会に期待を寄せた。
野口さんとの親近感を深めた児童は、交信が終わるまで
手を振り続け、国際宇宙ステーションでの任務にエールを送っていた。
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