2010年4月29日木曜日

食物アレルギー、幼児の14% 10年前から倍増 「食生活の変化一因」

(2010年4月23日 毎日新聞社)

東京都が、3歳児を対象に実施しているアレルギー疾患に
関する調査で、食物アレルギーに罹患したことのある
子どもの割合が、09年は14・4%、99年の7・1%から倍増。
厚生労働省によると、未就学児の大規模な定点調査で、
食物アレルギーの増加傾向が裏付けられたのは初めて。

調査は、99年から5年ごとに行い、10月の3歳児健診で
保護者に調査票を配布。
昨年は、7247人を対象に、ぜんそくや食物アレルギー、
アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎などの症状について尋ね、
2912人(40・2%)から回答。

3歳までに、何らかのアレルギー疾患と診断された子どもは、
99年36・8%、04年36・7%、09年38・8%--と横ばい。
食物アレルギーと診断された子どもは、99年が7・1%、
04年は8・5%、この5年で急増。
原因食物は、卵が83・9%で最多。
牛乳36・3%、小麦12・9%が続いた。

今回は、都内の認可・認証保育所と幼稚園を対象にした
調査も初めて実施。
配慮が必要な食物アレルギーの子どもがいる施設は、68・1%に。
過去3年に急性のアレルギー反応を起こした
子どもがいた施設も、12%に。

東京都アレルギー性疾患対策検討委員の
松井猛彦・荏原病院小児科部長は、「原因は単純ではないが、
添加物や加工食品の増加など、食生活の変化も一因。
昔は食べなかった食品が食べられるようになったことや、
離乳食の開始の早期化なども考えられる」

http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/4/23/119400/

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