2010年4月29日木曜日

W杯でエイズ拡大懸念 売春合法化求める声も

(2010年4月21日 共同通信社)

サッカーのW杯が開幕する南アフリカは、
世界で最もエイズウイルス(HIV)感染率が高い国の一つ。
W杯期間中、推定約45万人の外国人が訪れると見込まれ、
無防備な売春が横行し、エイズ感染が外国人訪問客らに
広がる懸念が指摘。

地元の非政府組織(NGO)は、「売春婦に対する感染防止の
啓発活動を徹底させるため、売春を合法化し、
地下に潜らせないようにすべきだ」と主張。

南アのHIV感染者数は、推定約570万人、世界最多。
国連合同エイズ計画(UNAIDS)によると、感染率(15~49歳)は
約18%に達し、売春婦に限れば、感染率は約50%。

W杯期間中、近隣諸国や東欧などからも、
約4万人の売春婦がやって来ると予測。

売春婦の権利向上や教育支援を行うNGO「SWEAT」
(本部・ケープタウン)のダイアン・マサウェさんは、
「売春が違法のため、売春婦はこっそり仕事をしなければならないし、
エイズ感染防止に向けた教育や治療も受けられない」
売春を合法化すれば、感染防止の取り組みが可能だと主張。

SWEATは、合法化に向け国会議員へのロビー活動を展開中。
宗教団体などからの反対も根強く、W杯までの合法化は
簡単ではなさそう。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/4/21/119296/

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