2010年4月22日木曜日

ダイエット効果の人気のサプリ、αリポ酸で低血糖症

(2010年4月16日 読売新聞)

ダイエットや老化防止に効果があるとして、広く使われている
サプリメント「αリポ酸」で、震えや動悸を引き起こす
「自発性低血糖症」を招くケースが相次いでいる。

厚生労働省研究班(主任研究者・内潟安子東京女子医大
糖尿病センター教授)がまとめた全国調査、2007年から
3年間で、少なくとも17件起きた。

自発性低血糖症は、血糖値を下げる薬を使っている
わけではないのに、低血糖になる。
重症になると、昏睡状態に陥る。

原因は様々だが、特定の白血球の型を持つ人が、
SH基と呼ばれる構造を持つ薬やサプリメントを服用すると、
発症しやすい。
αリポ酸にも、SH基がある。

この白血球の型を持つのは、日本人の約8%、
SH基のある薬やサプリメントによって、自発性低血糖症が
起きた患者は、9割以上がこの白血球の型を持っていた。

研究班によると、全国の主要病院207施設で、
07年から3年間に自発性低血糖症と診断された患者187人のうち、
サプリメントとの関連が報告されたのは19人、うち17人がαリポ酸。
摂取した量や期間は不明、服用を始めてから一、二か月で
震えや動悸などの症状が出て、受診するケースが多い。

内潟教授は、「サプリメントは健康増進をうたっているが、
使い方によって、薬と同じような副作用が起こる恐れ。
異常が起きたらすぐ服用をやめ、受診の際、
どんなサプリメントを服用しているか、医師に必ず伝えてほしい」

◆αリポ酸

ビタミンのように、体内で代謝を助ける働きを持つ補酵素の一つ。
もともとは医薬品、2004年の基準改正でサプリメントとして売られる。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/4/16/119097/

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