2010年5月20日木曜日

オーストラリアで官民連携の海外水ビジネス

(サイエンスポータル 2010年5月12日)

漏水率の低さなど、世界に誇る水道技術の世界進出を目指す
東京都は、日本の企業連合などが買収したオーストラリアの
水道事業会社と、コンサルティング契約を結ぶ。

オーストラリアの水道事業会社は、
ユナイテッド・ユーティリティー・オーストラリア(UUA)社
官民出資の産業革新機構と、三菱商事、日揮、
マニラ・ウォーター社が、関連会社を含むUUA社の株を
100%買収することで合意。

株取得額は、1億7,600万オーストラリアドル(約150億円)。
4,900万オーストラリアドル(約41億円)の債務も引き継ぐ。
UUA社は、オーストラリアで上下水道、海水淡水化、
工業排水処理、再生水など14の事業を行い、約300万人に給水。

産業革新機構など4社は、オーストラリアに新会社を設立、
UUA社の14事業を引き継ぎ、官民連携第1号となる
海外水ビジネスを展開、新会社が世界の水市場における
日本の民間企業・公的機関の技術・ノウハウを結集した
プラットフォームとなることも目指す。

東京都は、産業革新機構などからの要請に応じ、
コンサルティング契約を通じて、水道局が持つ技術力を
最大限に発揮していく。

都は、水ビジネスの世界展開を目指し、実施方針
「東京水道サービスを活用した国際貢献の新たな取り組み」
3月に策定済み。

海外の既存事業を引き継ぐ場合と、新規に事業を立ち上げる場合、
都が単独で受注、企業グループと共同で受注、
企業グループと共同買収といったさまざまなケースを想定、
プロジェクト形成のイメージやビジネスモデルについての
検討を始めている。

http://scienceportal.jp/news/daily/1005/1005121.html

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