(岩手日報 5月13日)
盛岡広域地域産業活性化協議会(会長・谷藤裕明盛岡市長)は、
本年度、東北地方の12団体と協力し、組み込みソフトの
高度設計・開発技術者約160人を養成。
2007~09年度に組み込みソフト技術者の養成事業を行い、
延べ3477人を育成した実績を生かし、
東北のITスペシャリスト養成をリードする。
育成には、本県で開催するETロボコン東北大会を活用。
組み込みソフト開発における拠点性を高め、
一層の企業誘致につなげる考え。
養成事業は、同協議会が中心、東北各地の同様の協議会など
12団体と協力して実施。
企業で、プログラム開発に携わる技術者や学生らが参加し、
本県で08年度から開催しているETロボコン東北大会を、
「教材」として活用。
自律走行するロボットを制御するソフトウエアを競う
同大会への出場を通じて、高度なソフト設計のノウハウを学び、
東北の組み込みソフト開発をリードする人材を育成。
ETロボコン実行委員長を務める県立大地域連携本部の
曽我正和特任教授は、「ETロボコンのロボット制御を通じて、
非常に高い組み込みソフトのスキルが身に付く」
同協議会は07~09年度、企業誘致の拡大などを目指し、
組み込みソフト技術者の育成事業を実施。
岩手大、県立大、岩手ソフトウエアセンター、
盛岡情報ビジネス専門学校、県立産業技術短期大学校、
いわて産業振興センターなどが参加、延べ3477人を育成。
同協議会は、豊富な人材をアピールし、3年間でIT関連企業
10社を誘致。約180人の雇用を創出。
本年度は、同様の育成事業を継続する一方、
3年間の実績を生かし、東北各県のリーダーとなる
一層高度な技術者の育成を図る。
予算は、約2400万円で国が全額補助。
盛岡広域圏は、大規模な工業用地が少ない一方、
研究、教育機関が集中。
ソフトウエア系のIT事業所も150社以上立地し、
東北では仙台市に次ぐIT拠点。
県は、同広域圏の人材育成能力を生かして組み込みソフト産業を
振興し、県南の自動車産業と並ぶものづくり拠点に育てる方針。
盛岡広域振興局の成田賢悦産業振興課長は、
「3年間積み重ねた組み込みソフト技術者育成の実績を生かし、
盛岡広域圏が次世代の東北のIT産業を担う
スペシャリスト育成をリードしたい」
組み込みソフトとは 自動車や携帯電話、家電製品など
幅広い製品に組み込まれているソフトウエア。
パソコンで動作する汎用ソフトよりも、リアルタイムな制御が
求められることなどから、製作時の制限が厳しく、
全国的に技術者が不足。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20100513_16
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