2010年7月26日月曜日

池田氏「ITで医療の質改善を」 アップルストア銀座で講演

(2010年7月16日 Japan Medicine(じほう))

国際医療福祉大大学院教授の池田俊也氏が、
東京・銀座の「アップルストア銀座」で講演、
米国の医療ではEHR(Electronic Health Recording)や
電子カルテによる地域における患者データ共有(HIE)などで
ITが活用されていることに触れた。

池田氏は、「ITの推進は患者のためになり、
医療の効率化にもつながる」

全米での膝の関節の置換手術の実施率や、急性心筋梗塞にかかった
患者に、β遮断薬を処方した割合に地域差があることを紹介、
「米国人が受けることのできる医療サービスの質と、
実際に受けている医療サービスの質に、大きな亀裂がある」と指摘。

医療の質の改善には、ITの活用と医療供給体制の抜本的改革が
必要であるとの認識を示した。

池田氏は、米国での医療におけるITの活用について、
EHRやHIEのほか「EMR(院内の電子カルテ)」、
「PHR(個人健康記録)」などを例示。

テキサス専門医会で、紙ベースの医療提供システムから
電子化・統合化した診療モデルへの転換が進み、
電子カルテによるHIEが進められた結果、
医療ミスが減り不要な入院の減少をもたらしたと説明。

ペンシルバニア大病院では、診療支援機能を有する
「総合外来電子カルテ」を紹介。

池田氏は、総務省の「情報通信白書」を基に、
「健康状態に合わせた最適健康管理サービス」、
「病状に合わせた最適医療サービス」、
「診療の事前予約サービス」でIT化が進めば、
約1兆円のコストが浮くと推計されることを報告。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/7/16/122936/

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