2008年10月6日月曜日

大分、岩手両県民結ぶラジオ交流 長寿コーナー17年

(岩手日報 10月4日)

第63回国民体育大会(大分国体)の開催地のラジオから、
聞き覚えのある声が流れる。
IBC岩手放送と大分放送(OBS)が、水曜午後の番組内で生放送する
「岩手・大分ホットライン」。

スタートから17年、両県の名産品をパーソナリティーが
試食の音と感想で紹介し合う約10分間の長寿コーナーが、
遠く離れた2つの土地の交流をはぐくんでいる。

同コーナーは、IBC「ワイドステーション」、OBS「ごごらくワイド」の番組内で
毎週水曜日午後2時40分ころから放送。
互いに名産品を送り、その日の両県内の話題や同コーナーへの
メッセージを取り上げる。

名産品のプレゼントのほか、熟練のアナウンサーによる
ユニークなやりとりが好評。
1991年4月のスタートから根強い人気を誇る。

コーナー開設のきっかけは、酒席の話題。
かつて両社の東京支社の懇親会で、
「気候風土がまったく違うところで、生放送ができればおもしろい」
会話が弾み、トントン拍子で共同製作の実現に至った。

現在、IBCが大塚富夫さん(59)と水越かおるさん(46)、
OBSは松井督治さん(47)と安波利恵さん(37)が担当。
各市町村に特産品をつくる「一村一品運動」で、
地域活性化を図る大分県と、地場産品が豊富な岩手県を結び、
リスナーを楽しませている。

岩手の県産品で一番人気だったのは、大船渡サンマ。
大塚さんは、「岩手のサンマと大分のカボスは、相性がいいからかな」と
長寿コーナーと両県交流を軽妙に分析。

水越さんは、「夏の甲子園などは、大分を応援するメッセージがよく届く」と
相互交流に深まりを感じる。

県勢の健闘が続く大分国体は、7日まで。
安波さんは、「大分の選手と同じように、岩手の結果も気になる。
岩手(盛岡市立高)の新体操男子を見たときは感動した」と目を輝かせ、
松井さんも、「大分の人も番組を通じ、岩手を身近に感じていると思う。
国体は大分、岩手で上位を狙ってほしい」とマイクを通して、
「遠くて近い」本県に友情応援を呼び掛ける。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20081004_12

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