2008年11月14日金曜日

絶滅危惧種チチブミネバリ撮影

(東海新報 11月11日)

国、県ともに絶滅危惧種に指定されているチチブミネバリが、
住田町世田米の山林で自生しているのが、
盛岡市在住の森林インストラクターによって確認。

チチブミネバリは、カバノキ科の夏緑性の小高木で、
昭和30年代に秩父山地で採取された標本をもとに命名。

当時は、秩父地方の固有種と考えられていたが、
県内でも同60年代になって確認され、隔離分布種として知られる。

環境省のレッドデータブックで絶滅危惧種に指定され、
県版でも「絶滅の危機に瀕している」とするAランクに位置づけ。

県内は、岩泉が分布の中心とされ、気仙では過去に同町上有住で
確認されたが数は少ないとされ、目にすることは極めてまれ。
大船渡市出身で盛岡市在住の森林インストラクター、久保田礼さん(35)
今年7月下旬、世田米地内で自生しているのを見つけ写真撮影し、
その後、岩手大学に依頼して確認した。

希少種とあって盗掘などの心配もあることから、
久保田さんは詳しい場所を明かしていないが、
スギ植林などすぐ近くまで人の手が入っている場所といい、
保護が求められそうだ。

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