(毎日 11月5日)
米大統領選で、民主党候補のバラク・オバマ上院議員が勝利。
オバマ氏は、16年夏季五輪開催地に立候補したシカゴ市内に自宅を持つ。
シカゴのデイリー市長は、「バラクが五輪運動の後ろに控えていることは重要。
大統領の助けで、大きな前進を果たすことができる」
シカゴは96年アトランタ大会以来、20年ぶりとなる米国での
夏季五輪開催を目指す。
地元では、オバマ氏の大統領就任が東京、マドリード(スペイン)、
リオデジャネイロ(ブラジル)との招致争いに「追い風」になると
期待する声が大きい。
初の黒人大統領になるオバマ氏の清新なイメージや、
国際社会との「対話」を重視してイラク戦争には反対の立場をとる姿勢などから、
英BBCの調査ではブッシュ共和党政権の単独行動主義に批判的だった
欧州諸国で、同党候補のマケイン氏より高い好感度を得た。
16年五輪開催都市は、来年10月の国際オリンピック委員会(IOC)総会で
決まるが、投票するIOC委員の好感度も高まるとの見方も強い。
12年ロンドン夏季五輪は英国のブレア首相、14年ソチ冬季五輪は
ロシアのプーチン大統領(ともに肩書は当時)が、
招致活動に大きな役割を果たしたとの分析結果もある。
オバマ氏自身も今年6月、シカゴで開かれた16年夏季五輪招致イベントで
「16年は私が大統領任期の2期目を終えるころだ」と語り、
8年後のシカゴ五輪実現に向けても前向きな姿勢。
◇石原都知事「こっちはこっちの姿勢で戦う」
東京五輪招致委員会会長の石原慎太郎・東京都知事は、
「オバマさんの(16年五輪への)姿勢や評価は知らないが、
こっちはこっちの姿勢で戦わざるを得ない。
世界の歴史のうねりの中で、米国の限界をみんなが感じ出している。
(開催地の)投票をする人が、そういう流れをどうとらえるか」などと話した。
日本オリンピック委員会(JOC)の市原則之常務理事は、
「シカゴには追い風だろう。東京はまず足元を固め、
国内を盛り上げていくことが大事」、
「最近の五輪招致は、国の支援の度合いが大きく影響する。
日本もそのレベルの方にぜひ(IOC総会に)行ってもらいたい」と、
首相の総会出席も含む政府支援の必要性を強調した。
http://mainichi.jp/enta/sports/news/20081106k0000m050114000c.html
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