2008年11月10日月曜日

アワビ漁初開口 トップ切り吉浜漁協で

(東海新報 11月7日)

気仙沿岸のトップを切って6日早朝、大船渡市三陸町の吉浜漁協で
アワビ漁が口開けした。
初日の水揚げ量は、合わせて3.4トン、まずまずのスタート。

同漁協は、先月末の事前入札で10キロ当たり5万円台と、
地区内最高値がついており、待ちに待った海の幸の初開口に、
浜は久しぶりに活気づいた。

“キッピンアワビ”のブランドが定着している吉浜産のアワビは、
第一期(11月分)事前入札会では、10キロ当たり5万1500円
(気仙地区平均価格は4万6000円)の最高値。

初口開けとなった同日は、早朝から穏やかな日和に恵まれ、
小型船約220隻が海の幸を求めて一斉に出漁。
岩場近くに集まった各船上で、箱形の水眼鏡で海底をのぞき込みながら、
カギのついた長い竹竿を器用に操ってアワビを一つひとつすくい上げた。

5~7年成育した殻長9センチ以上のアワビを積んだ船が、漁港に到着。
吉浜漁協職員らが待機する受渡所に、見事なアワビが次々と持ち込まれ、
浜には笑顔が広がった。

「ナギ、透明度もまずまずだが、あまりサオが動いていない」、
中にはカゴいっぱいに大粒のアワビを水揚げした組合員もあり、
「これからの海況しだい。値段が安い分、昨年よりいくらでも多く獲りたい」、
今後の漁に期待を込めていた。

この日の水揚げは3.4トン強、昨年より65%にとどまったが、
“海の小判”を待ち受けていた業者などに次々と引き取られていった。

同漁協では今月中に6回の口開けを行い、12トンを出荷する予定。
気仙沿岸の各漁協でも、次々と口開けする予定で、
年内いっぱい浜はアワビ漁で忙しいシーズンを迎える。

http://www.tohkaishimpo.com/

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