(サイエンス 11月7日)
脂肪燃焼が長寿につながる―
少なくとも線虫ではそうであることが新しい研究により示された。
Meng Wangらは、線虫(Caenorhabditis elegans)の生殖幹細胞の
増殖が止まると、脂肪燃焼酵素の活性が促進され、
その結果、寿命が延びると述べている。
Ting Xieは、Wangらの研究結果が、代謝の調整・寿命・生殖が
どう関連し合っているかという、寿命の研究において
重点的に焦点が当てられている関係に関して一層興味深い見解を示している。
Wangらは、線虫の成虫では生殖幹細胞がリパーゼK04A8.5を
積極的に調節し、腸内脂肪を減少させていることを示した。
生殖幹細胞の増殖が止まると、リパーゼが大幅に増加して脂肪が分解。
腸内で、リパーゼが活性化した線虫は
同胞種より24%長寿であることをWangらは発見。
"Fat Metabolism Links Germline Stem Cells and Longevity in C. elegans,"
M.C. Wang; E.J. O'Rourke; G. Ruvkun.
"Fat Metabolism: The Surprising Link Between Reproduction and Aging,"
T. Xie
http://www.sciencemag.jp/highlights.cgi?_issue=133#559
0 件のコメント:
コメントを投稿