(朝日 2008年11月9日)
細胞で、カリウムの濃度調整にかかわっているたんぱく質の
働きを抑えると、マウスが「酒飲み」になってしまうことがわかった。
米マサチューセッツ大学グループが米科学アカデミー紀要(電子版)で発表。
アルコール依存症の仕組みの一端を解明する成果として注目。
グループは、ヒトの細胞を使った実験で、
神経や血管などの細胞膜でカリウムの濃度を調整する
「BKチャネル」というたんぱく質が働くと、
アルコール(エタノール)の影響を受けやすくなる。
BKチャネルの一部を働かなくした遺伝子改変マウスを作り、
ふつうのマウスと比べてみた。
おなかにエタノールを注射して、5~15分間の行動を観察すると、
遺伝子改変マウスは5分後では動きが鈍るものの、10分後はやや回復。
4日後の実験では、10分後には完全に回復するという、
酒に強いマウスになっていた。
ふつうのマウスは動きが鈍り、15分後でもいわゆる「酔った」状態に。
4日後に同じ実験をしても、結果は変わらなかった。
http://www.asahi.com/science/update/1109/TKY200811080180.html
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