2008年11月12日水曜日

学校の太陽光発電導入を促進、企業が一部負担…政府方針

(読売 11月8日)

政府は、温室効果ガスを削減するため、
公立小中学校に太陽光発電の導入を促進する制度を作る方針。

10月から始まった国内排出量取引制度に基づき、
企業が、設備の設置費用の一部を負担、資金の拠出度合いに応じて、
温室効果ガスの削減量に算入できるようにする。

企業に比べて、学校などの公共施設は温暖化対策が遅れ、
年度内にモデル事業を始める見通し。
公立小中学校にとっては、企業に資金を出してもらうことで、
太陽光発電の設置費用の負担が軽くなり、省エネ効果で光熱費も安くなる。

企業にとっては、京都議定書の目標達成に向けて、
「国内排出量取引制度」が始まったため、減産などをしなくても、
温室効果ガスの削減を加速できる。

経産省の推計では、全国約3万2000校の公立小中学校の8割が
太陽光発電を導入すれば、年間発電量は一般家庭15万世帯が
太陽光発電を設置した場合の発電量に相当する
5・1億キロ・ワット・アワー程度。

二酸化炭素の排出量は、大手鉄鋼メーカーの年平均削減量に相当する
年間約23万トンを減らすことができる。

政府は太陽光発電の導入を、発電量ベースで2020年に05年の10倍、
30年に40倍に増やす方針、公共施設での普及に弾みをつけたい考え。
経産省は、文部科学省、国土交通省、環境省、厚生労働省と連携し、
道路、鉄道などにも同様の仕組みを作る考え。

http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20081107-OYT1T00806.htm

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