(共同通信社 2008年12月9日)
猛毒の新型インフルエンザウイルスなどを瞬時に検出し、
診断時間を従来の20分から3-5分へと大幅に短縮できる検査法を、
長浜バイオ大などの共同研究チームが研究開発し、
バイオ機器メーカーと実用化に乗り出した。
ウイルス表面の抗体に結合し、光を発する特殊なタンパク質を
「標識」として利用。
判定時間が短く、重症度も分かるため、
海外からの旅行客が多数入国する成田空港など
国際空港の検疫チェックでは特に威力を発揮できる。
1年後の実用化を目指す。
厚生労働省結核感染症課は、
「素早くできる高感度の検査法の開発は歓迎だ。
専門的な検証は必要だが、新しい手法で注目できる」
現在の検査法は、試薬を塗った棒にのどの粘液を付け、
試薬が反応して変色、ウイルスの有無を確認できるまで20分ほどかかる。
研究チームによると、新開発の検査法では、レーザー光線を当てると
瞬時に蛍光を発するタンパク質を、ウイルス表面の抗体に結合する形に。
これを入れた溶液に、のどの粘液を混ぜてレーザーを照射すると、
感染していればウイルスに付着したタンパク質が発光し、
3-5分以内にウイルスの有無を診断できる。
ウイルスの数も測定できるため、重症度も分かる。
既に従来型のインフルエンザで臨床試験を実施、効果を確認。
同大の長谷川慎講師は、「ウイルスの抗体があれば、
『標識』は容易に作ることができるし、従来の検査法より感度は100倍。
病原体の種類ごとに『標識』を作り出せば、
はしかや食中毒、ピロリ菌でも応用できる」
http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=84626
0 件のコメント:
コメントを投稿