2008年12月19日金曜日

新たな研究が夜勤に光を当てる

(WebMD 12月5日)

夜勤時の集中力を高め、さらに勤務時間外によりよく眠るための
一つの方策を、ある新しい研究が発表。

ラッシュ大学医療センターの研究者らが、夜間勤務に関する実験において、
被験者を真夜中に5回、15分間ずつ明るい光にさらさせたところ、
即座にではないものの、しばらく後の集中力が高まった。

研究者の1人Charmane Eastmanは、役立ったのは光だけではない。
光に暴露した人は、帰宅時に色調の暗いサングラスをかけ、
午前8時半に就寝した。
被験者群は1回目と2回目の夜勤後、
暗い寝室で午前8時半から午後3時半まで睡眠をとった。
3回目以降の夜勤後は、午前8時半から午後1時半まで睡眠をとり、
2日間の週末休暇には午前3時から正午まで睡眠をとった。

一方、同じ実験の対照群は光に当たらなかった。
サングラスは与えられたが、薄暗い程度で暗いサングラスではなかった。
睡眠は無制限とし、好きなだけ外光に当たった。
合計24名の実験参加者は、週休2日で午後11時から午前7時まで勤務に。

Eastman博士とMark Smith研究員は、
実験参加者の体内時計を正常に近づけるためこの研究を実施。
その結果、明るい光、暗いサングラス、強制的な睡眠時間が
夜勤者の集中力を高め、不調感を和らげるのに効果的であることを見出した。

Eastman博士は、「仕事場や休憩室に明るい場所を設置する」ことによって、
実際の夜勤者の気分が良くなり、意識も明晰になる可能性がある。
サングラスも重要で、サングラスは青色光の大半を遮る。
朝の青色光が、体内時計を実際の時刻に合わせて調節する働き。
屋外で青色光をあびると、体は朝であると認識する。
夜勤者は、勤務時間帯へ体内時計を適応させることができない。
我々は体内時計に夜を昼間、昼間を夜だと思わせている」。

被験者は、休日には午前3時に寝るよう指示。
これは、体内時計を段階的にリセットし、
夜に睡眠をとる正常な感覚を取り戻すため。
夜勤者は、窓越しに光が入る中でも目を瞑ることができると考えていても、
「真っ暗な」部屋で眠るべき。

この実験中、被験者群の部屋の窓は黒いプラスチック板で覆われた。
これらの措置により、「体内時計のリセット」に成功したかを確認するため、
被験者の唾液中の化学物質を測定した。

「夜勤者は、電話の線を抜き、家のベルを鳴らさないよう張り紙をし、
仕事の終りにあまり多くのコーヒーを飲まないこと。
アルコールは、寝付きを良くするが、効果は徐々に薄れ、やがて目が覚める。
早過ぎる目覚めは、最大の問題」。

夜勤者は、休日には遅い時間に起床し、正午前に起きない方がよい。
実験群の夜勤者は、長時間のコンピュータ課題で成績を上げることができたが、
対照群はできなかった。

『Sleep』に発表された同研究は、
夜勤者に効果的であった光療法、サングラス、厳密な睡眠スケジュールが
「概日周期の緩衝帯(compromise circadian phase position)」を作り、
休日に十分な夜間睡眠をとり、夜勤の効率と集中力を向上させる。

「この研究成果は、夜勤時の集中力を高め、昼間の睡眠を長くし、
夜働いて昼間に寝る、というスケジュールに体の生理反応を適応させなくてもよい」
「定期的に光と闇に暴露することで、生理的適応を図れば、
夜勤の効率を昼間のレベルに十分戻せる」。

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=SPECIALTY&categoryId=580&articleLang=ja&articleId=84909

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