(毎日新聞社 2008年11月25日)
肺がん遺伝子が作る酵素の働きを抑える化合物で、
マウスの肺がんを消失させることに、自治医科大などの研究チームが成功。
肺がんの新たな治療薬として期待。
米科学アカデミー紀要(電子版)に掲載。
チームは、肺がん患者から、がん化にかかわる遺伝子「EML4-ALK」を発見。
肺がん患者の約5%が、この遺伝子を持っていることが分かっている。
この遺伝子が肺がんを起こすことを確かめるため、
肺だけで遺伝子が働くようにしたマウスを作ったところ、
生後1-2週間で両肺にがんができた。
この遺伝子が作る酵素の働きを阻害する化合物を作り、
肺がんマウス10匹に1日1回経口投与。
投与開始から25日で、すべてのマウスのがんが消失。
投与しなかった肺がんマウス10匹は、がんが両肺に広がり、
9匹が1カ月以内に死んだ。
肺がんの治療薬としては「イレッサ」があるが、
副作用がある上、効く患者が限られる。
この化合物は、別のタイプの肺がんへ効果が期待できるといい、
既に複数の製薬会社が治療薬開発に着手。
間野博行・自治医科大教授は、「副作用はみられない」
http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=83541
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