2009年2月25日水曜日

陸前高田市新年度の一般会計予算案発表

(東海新報 2月21日)

陸前高田市は、平成21年度の当初予算案を発表。
一般会計の総額は、103億4000万円で、
現年度当初比1億7600万円(1・7%)増。

新規事業の主なものは、三月末で廃止される
大船渡公共職業安定所陸前高田出張所に代わる職業相談所を設置、
農林水産業の振興に向けた各種施策を展開。
プレミアム商品券発行に助成、定額給付金の支給を見込んだ事業を盛り込み、
教育関係では第一中学校体育館の改築に向けた調査費を計上。
特別会計も含む予算案は、市議会三月定例会に提案。

新年度予算案の編成にあたり、中里長門市長は
「限られた財源が、最大限有効に活用されるよう事務事業を取捨選択し、
市総合計画後期基本計画の中間点検結果で明らかになった課題に、
積極的に取り組んでいけるよう心掛けた」

「今後も当面、単独市を継続するため、中長期的財政見通しのもと、
一層の歳入確保や事業量の適正配分、消費的経費の節減に努め、
収支均衡のとれた財政構造の確立と財政の健全化を最優先に進めていく」

市政運営の柱となる一般会計予算の総額は、103憶4000万円。
歳入は、地方交付税が現年度当初比1・5%増の47億2000万円、
市税は、団塊の世代退職や経済の低迷で2・0%減の17億8636万3000円、
国庫支出金9億848万3000円、市債7億7880万円。

歳出は、民生費が現年度当初比0・1%減の27億8287万9000円、
公債費が同0・7%減の18億5134万円、土木費11億9847万6000円、
総務費11億1508万9000円、教育費10億428万2000円、
農林水産業費8億6416万8000円、衛生費6億8328万2000円など。

性質別では、人件費が現年度当初比4・0%減の23億5233万円、
扶助費と公債費を合わせた義務的経費が1・6%減の55億2930万6000円。
普通建設事業費と災害復旧事業費を合わせた投資的経費は6・0%増の
14億556万8000円。

21年度末の市債残高見込みは、146億9550万9000円。
市民一人あたり59万8000円、ここ数年毎年減少。
特別会計を含む全会計の市債残高見込みは231億6796万8000円、
市民一人あたり94万2000円。

財政調整基金は、20年度末の残高見込みが約3億3900万円、
21年度に6000万円を取り崩し、同年度末には2億8000万円の見込み。
市債管理基金は、20年度末の残高見込みが3億6880万3000円、
21年度末3億5742万8000円。

経常収支比率は、20年度の88・2%に対し、21年度は87・8%と
0・4ポイント改善される見通し。
実質公債費比率は、20年度の18・4%に対し、21年度は19・0%見込み。

主な新規事業は、振興作物推進事業費450万円、
森林資源維持管理事業費500万円、
強い水産業づくり交付金事業費2217万4000円、
地域商品券利用推進支援事業費500万円、
地域職業相談室設置事業費447万円、地場産品販路開拓支援事業費200万円、
高等学校教育振興奨励事業費300万円、第一中学校施設整備事業費750万円など。

特別会計を含めた総額では、171億7910万8000円、
現年度当初比2億6211万4000円(1・5%)増。

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