(東海新報 2月17日)
気仙三市町と釜石市、大槌町の廃棄物処理を担う
岩手沿岸南部広域環境組合議会定例会が開かれ、
新年度の一般会計予算などが可決。
予算では、釜石市内に整備し、22年度内の完成を目指す
「岩手沿岸南部クリーンセンター」の工事費として36億円、
施設本体の本格着工開始時期が5月予定。
管理者の野田武則釜石市長は、クリーンセンター整備における関連道路や
周辺環境整備工事が昨年12月から始まった。
施設本体の建築確認申請は今月予定、認可が下りるのは5月との見通し。
野田市長は、「5月内に起工式を行い、本格的な建設工事に着手したい」
一般職の旅費に関する条例一部改正や20年度補正予算、
県市町村組合事務組合規約の一部変更などを承認。
21年度の組合会計予算も可決。
新年度予算は、歳入歳出ともに37億6355万8000円、
前年度よりも25億4476万円上回る大幅増。
施設建設費歳出における工事請負費は、施設工事費全体の約4割、36億円。
財源は、組合債が約23億1000万円、国庫支出金は約9億7000万円。
市町分担、負担金は約4億8000万円。
負担割合は、各市町からの処理量などによって算出。
大船渡市は約1億2700万円、陸前高田市は8100万円、
住田町は約2300万円。
クリーンセンターの建設場所は、釜石市平田地内で現在稼働している
「岩手オートリサイクルセンター」付近の約2万1000平方メートル。
シャフト式ガス化溶融炉のごみ処理施設など整備し、
一日処理能力は147トンを見込み。
設計から建設、運営管理までを民間事業体に一括して委ね、昨年5月に入札。
参加は、新日鉄エンジニアリング(株)と日鉄環境プラントサービス(株)による
グループ一社のみ。
入札価格は、194億2500万円。建設工事費は約97億円。
一般ごみをまとめて処理することで、ダイオキシン類の発生抑制、
環境への影響低減などが期待、
大事業であるため、今後の各市町における財政負担や
ごみ排出量削減への取り組みも注目。
出席議員から、「構成市町では、ごみ削減に積極的に取り組み始めている。
組合としても本格的に進めるべきでは」
事務局側では、各市町の取り組みをお互い情報共有できる体制づくりを
さらに進めながら、住民の意識高揚を図る意向を示した。
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