大船渡市の商業・鈴木巖さん(79)宅で、
『観音様の日』となる18日、「稲子澤七観音」の一般公開。
「七観音」は、文化12(1815)年、東北を代表する大長者、
猪川村の稲子澤・鈴木家から、田茂山村の中亀屋敷が
分家する際に持たせられたもの。
「七観音」とは、状況に応じて姿を変えて救いに現れる
観音菩薩の種々相のうち、代表的な七種の観音菩薩。
中央に聖観音、周囲に千手、馬頭、十一面、不空羂索、
准胝、如意輪の六観音を安置。
仏像などに詳しい大矢邦宣盛岡大教授が、平成15年に調査し、
制作年代は概ね江戸中後期の作で、作者は京都の仏師、
稲子澤観音堂の諸像が整えられた時期と同じころ。
鈴木さんが、平成16年一関市大東町在住の
京仏師・石川昇明さんに依頼、約4カ月かけて修復。
翌年から一般公開が始まり、今年で5回目の開催。
市内外から多くの参拝者が訪れ、観音像の由来や受け継がれた
歴史に理解を深めながら、ゆっくりと手を合わせていた。
鈴木さんは、「参拝される方々は、信仰心の強い人たち。
その気持ちを大事にして安心の日々を送ってほしい」
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