2009年8月21日金曜日

「エコ優遇」で生産回復の兆し 本県ものづくり産業

(岩手日報 8月16日)

世界不況で、大幅減産を強いられていた
本県のものづくり産業に、回復の兆しが見え始めた。

環境に配慮した「エコカー」や家電などへの優遇措置を受け、
需要が徐々に回復。
本県の主軸である自動車関連産業は、生産ラインを戻したり、
従業員の増員に転じている。
最悪期は脱したものの、雇用環境や消費、投資動向は依然、
厳しく自律回復には時間がかかりそう。

金ケ崎町に東北唯一の完成車組立工場の岩手工場を構える
トヨタ車開発・製造の関東自動車工業(横須賀市)。

4~6月の生産台数は、岩手工場と東富士工場(裾野市)
合わせ、前年同月比61・4%減の5万2200台。
四半期決算が始まった2002年度以降、最少。

今春の「エコカー減税」など、環境対応車に対する優遇措置効果で、
岩手工場で生産しているベルタなど、エコカーの需要が回復。
同工場は、2月から全2本の生産ラインを昼夜勤務の2直から
昼勤務の1直に縮小、
17日から1本のラインを約半年ぶりに2直に戻す。

自動車は、1台当たりの部品が数万点ともいわれ、
生産回復の波及効果も大きい。

自動車部品メーカー大手のアイシン精機(愛知県)の
子会社・アイシン東北(金ケ崎町)は6~7月、
約220人の社員に加え、約30人の期間社員など
非正規社員を増員。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20090816_3

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