2009年8月16日日曜日

細胞分裂の遺伝子、神経伸ばす役割…広常・大阪市立大教授ら

(2009年8月12日 読売新聞)

細胞の分裂を促す遺伝子が、
神経細胞の軸索が伸びる際、重要な役割を果たしていることを、
大阪市立大医学研究科の広常真治教授らが突き止め、
10日の科学誌ネイチャー・セル・バイオロジー電子版に発表。

広常教授は、「この遺伝子はがん細胞も増やし、
抗がん剤の標的の一つだが、神経細胞もダメージを受ける。
副作用防止のヒントになるだろう」

広常教授らは、「オーロラA」という遺伝子が、
マウスの神経細胞の軸索の付け根で活発に働き、
伸ばす役目を担っていることを確かめた。

軸索は、他の神経細胞に信号を伝えるルートで、
脳のネットワークへの影響は大きい。
神経細胞は、胎児の時を除いて原則として増えないため、
細胞分裂の遺伝子は働かないと考えられてきた。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/8/12/105678/

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