(サイエンスポータル 2009年10月28日)
体内の脂肪細胞から出るホルモン「レプチン」が、
脳に働き血糖値を下げる仕組みを、
生理学研究所の研究者たちが突き止めた。
レプチンに似た物質を投与して、脳の神経回路をうまく刺激する
糖尿病の新しい治療法に結び付けることも期待。
箕越靖彦・生理学研究所教授、
戸田知得・総合研究大学院大学院生は、
体内で脂肪をためる役割を持つ脂肪細胞から出るホルモン
「レプチン」に注目、マウスを使ってこのホルモンの働きを調べた。
その結果、レプチンは脳の視床下部にある満腹中枢に作用、
摂食調節神経などの神経回路を活性化させ、
ホルモン「インスリン」の働きを助け、
筋肉などでの糖の取り込みを促進。
糖尿病は、膵臓から出る「インスリン」の作用が弱まり、
血糖値が高くなることで起きる。
レプチンが、ある種の糖尿病に治療効果があり、
これまでなぜ血糖値を下げるのかは分からなかった。
http://scienceportal.jp/news/daily/0910/0910281.html
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