2009年11月3日火曜日

三洋電機DI事業部の西山副事業部長「監視カメラで世界トップ視野」

(日経 10月19日)

新宿の歌舞伎町など、全国各地の繁華街に
セキュリティーカメラの設置が進み、高い防犯効果に注目。
三洋電機は、白黒カメラの時代から同分野で約40年の実績。
デジタルシステムカンパニーDI事業部の西山隆男・副事業部長に、
カメラ市場の動向と三洋の戦略を聞いた。

——セキュリティーカメラ市場の見通しは?

パソコンに接続し、録画・監視するネットワークカメラの
需要が急速に伸びそう。
パソコンのハードディスクに手軽に保存できたり、
ネットワーク経由で遠隔地の監視ができたりと、
従来タイプのカメラに比べ便利な点が多い」

「三洋の試算では、セキュリティーカメラ全体の市場規模は、
2009年の1840万台から、11年2340万台に伸びる見通し。
ネットワークカメラは、180万台から310万台に、
金額ベースでも760億円から1330億円へと大きく成長しそう」

——監視精度の向上には、画像の高画質化が不可欠?

「人の顔やナンバープレートなどの識別レベルを引き上げるため、
ネットワークカメラの高精細化が進む見通し。
09年、ネットワークカメラに占めるハイビジョン画質対応製品の
比率が約18%、11年には25%を占めるようになる」

——三洋のセキュリティーカメラ事業への取り組みは?

「白黒カメラでの参入から40年以上が経過し、歴史は長い。
1989年、VHSビデオを使った防犯カメラを発売、
米国のカジノ向けなどで大成功。
現在、海外市場で主に市街監視や金融機関向け、
国内で流通系に強みを持っている。
海外販売比率が、4分の3を占めている」

——三洋の優位性は?

デジタルビデオカメラ『ザクティ』開発で培った技術面の資産。
11月24日から順次発売するネットワークカメラの
新製品6機種には、ザクティと同様のハイビジョン画像処理
エンジンが内蔵、動きのなめらかな映像をフルハイビジョン画質で
快適に監視することができる」

ザクティの技術は、本体のコンパクト化にも生きている。
デジタルカメラは、本体を小型化するため、
極めて高いレベルの実装技術や軽量化設計を要求、
今回はこれを新しいネットワークカメラにも活用。
カメラ本体は、当社の従来品に比べ約40%小型化」

——今後の目標は?

「(現在世界シェア数%の)ハイビジョンネットワークカメラ市場で、
30%以上の世界シェアを目指す。
将来は、世界トップの座も狙いたい」

http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/interview/int091016_2.html

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