(毎日 1月30日)
年の瀬も押し迫った昨年12月。
東京駅近くのホテルに高校、大学生の男女トップゴルファーが集結。
日本ゴルフ協会(JGA)が、毎年暮れに開く日本代表チーム慰労会。
いつもの光景と違ったのは、ゴルフ関連4団体の会長が
初めて顔をそろえた点。
安西孝之JGA会長、日本プロゴルフ協会の松井功会長、
小泉直・日本ゴルフツアー機構会長、
樋口久子・日本女子プロゴルフ協会会長の4人は、
慰労会の前に会談。
主要テーマの一つが、「ジュニア育成」。
富田浩安JGAジュニア育成委員長は、
「2016年に五輪という目標ができた。
これからは、各団体で情報やノウハウを共有して取り組もう、という話」
五輪競技復帰をきっかけに、日本ゴルフ界がプロ、アマの
垣根を越えて、初めて統一的方針を示した意義深い日。
石川遼、宮里藍らの登場で、
JGA登録のジュニア会員(6~18歳)は急増。
小学生の08年の登録者数(5342人)は、10年前の約6倍。
ジュニア育成には、多くの課題が横たわる。
有望選手の発掘。
地方のジュニア大会などを視察員が見て、
「第2の遼クン」を探すにも限界がある。
「原石」を探すには、既に発掘・指導システムを持つ
プロ側と情報交換が欠かせない。
強化面でも、指導員として各地のティーチングプロを
ネットワーク化したり、練習場所としてゴルフ場を
開放してもらうことも必要。
親の経費負担について、JGAが「強化選手」に認定することで
軽減を図る方法を模索。
JGAが、日本代表チームに専門トレーナーをつけたのは07年。
シドニー、アテネ五輪でシンクロナイズドスイミング日本代表
チームのトレーナーを務め、片山晋呉の指導でも知られる
白木仁・筑波大教授がその任に当たる。
白木教授は、「ゴルフのジュニア育成システムで、
日本は世界より20年遅れている。
基礎体力をつけることから始めなければならない」と指摘。
http://mainichi.jp/enta/sports/21century/
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