2010年2月4日木曜日

地サプリ 青森で元気に 県産の恵み、ふんだんに 産学官と農商工、連携

(2010年1月29日 毎日新聞社)

青森の海や山、畑の恵みを使って昨年7月、販売を開始した
健康食品のサプリメント「地サプリ」が注目。

産学官と農商工を連携した「あおもり『地サプリ』プロジェクト」
(事務局・21あおもり産業総合支援センター)によるもので、
キャッチフレーズは「青森で元気になる。青森が元気にする」。

支援センターは、「地域産業が元気になり、
食べる人も健康になってくれれば」と期待。

健康志向が高まる中、気軽に栄養価の高いものを取れると
人気のサプリメント。
「あおもり『地サプリ』」は、県産素材を前面に打ち出した
健康食品で、海、山、畑の素材を使っている。
「青森の目利きが選んだ」というコンセプトで、
生産者の顔が見えるよう工夫。

「サメ軟骨」は、サメ加工を一筋とする青森市の水産加工業
「田向商店」が、近海で取れたサメを使って製造。
コンドロイチンやコラーゲンが含まれている。
ガマズミの生産が盛んな三戸町の醸造業「小野寺醸造元」は、
ポリフェノールや食物繊維がたっぷりの「ガマズミの実」を製造。
「琥珀にんにく」は、田子町のニンニク加工業
「田子かわむらアグリサービス」が低温で熟成させる製法で製造。
いずれも、県産業技術センターや県立保健大が研究開発を支援。

プロジェクトは、企業や大学などの技術と豊かな地域資源を
活用して、医療・健康福祉分野での新産業づくりを目指す、
県の「あおもりウェルネスランド構想」の一環。

支援センターがプロジェクトのマネジャーとなり、
事業化に苦戦する中小企業の販売戦略を打ち立てた。
地域発の商品は、一過性で行き詰まることが多いため、
販売は販路拡大やリピーター獲得を得意とする
弘前市のインターネット販売事業者「かめあし」
(電話0172・31・3190)が担う。

商品のコンセプトなども顧客に伝えるため、
県内のデザイナーが統一のデザインを考えた。
PR効果を高め、コスト削減にもつながっている。
支援センターの中館洋一主査は、
「素材の広がりに期待できる。ビジネスモデルとして
他地域の参考にもなる」

地サプリは、いずれも50粒(10日分)1260円、
150粒(1カ月分)3150円で、インターネットのほか、
県物産協会アンテナショップや一部のスーパーなどで買える。
支援センター(電話017・777・4066)。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/1/29/115211/

0 件のコメント: