2010年3月24日水曜日

成長細胞が"若返り" 精子形成で新機構解明

(2010年3月19日 共同通信社)

精巣内で精子に成長する幹細胞は、成長を始めた後も
再び幹細胞に戻って、自己複製する能力があることを、
自然科学研究機構基礎生物学研究所の吉田松生教授ら
マウス実験で解明、19日付米科学誌サイエンスに掲載。

精子幹細胞の成長は、一度始まると"若返り"できないとの
通説を覆す内容。

吉田教授は、「どういう条件で後戻りするか分かれば、
男性の不妊治療などにつながる可能性がある」

精子に成長する幹細胞は、精巣内にごくわずかしか存在しないが、
多数の精子が長期間、安定的につくり出されるのは、
今回のメカニズムが関与。

吉田教授らは、緑色蛍光タンパク質(GFP)を使い、
精巣内の細胞を生きたまま顕微鏡で観察する技術を開発。
幹細胞が成長を始め、鎖状につながって細胞分裂していく際、
一部の鎖がちぎれて成長段階を後戻りし、
再び自己複製しながら成長を続けることを確かめた。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/3/19/117713/

0 件のコメント: