2010年3月25日木曜日

まちの魅力が地価に反映 医療、観光で下げ止まり

(2010年3月19日 共同通信社)

2010年の公示地価で、下落幅が2年連続で拡大した
地方圏だが、医療関係施設の誘致や、景観整備など、
まちの魅力づくりへの取り組みが地価に反映、
下落を食い止めている地域も。

品川駅から東海道新幹線で約40分、
三島駅近くにある静岡県長泉町
首都圏への通勤者も多いこの町は02年、県と協力して
「静岡がんセンター」を設置。
周辺で、医療研究施設の拡充や、バイオベンチャー育成など
健康を目玉にしたまちづくりを進める。

町の人口は、02年から4千人以上増え、現在は約4万人。
町は、「飲食店などが増え、活気が生まれた」と、
三島駅近くの6調査地点のうち2地点が0・8%上昇、
4地点が横ばいを維持。

鳥取県境港市では、地元出身の漫画家、水木しげるさんの
「ゲゲゲの鬼太郎」に登場する妖怪の像が並ぶ
「水木しげるロード」が人気。
目抜き通りの商店街は、地価下落が沈静化し、
横ばいとなった地点も出た。

松山市は、道後温泉近くの商店の店構えを和風に統一。
屋外看板を撤去するなど、景観向上に努めた。
「観光客が増え、宿泊者数も順調に伸びている」
(道後温泉旅館協同組合)、
「四国の他県から移住する人も増加傾向」(松山市)など
効果は大きく、温泉付近の1地点の地価は横ばい。
ほかの地点でも、下げ止まり傾向。

ただ人口増でマンション建設が相次ぎ、景観を悪化させるのでは、
と住民から懸念の声。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/3/19/117703/

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