(毎日 3月6日)
北京五輪で4位に入賞し、「なでしこジャパン」の愛称で
一気に知名度を上げたサッカーの女子日本代表。
国際サッカー連盟(FIFA)ランキングは現在6位、
11年女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会の優勝を目標。
世界の頂点を見据える一方、女子サッカーの土壌は、
発展途上の状態にとどまっている。
日本サッカー協会は、女子が男子チームに入ることを
禁じてはいない。
小学生なら、ある程度は同等にプレーできるだろう。
中学生になると、体力差も出てくる。
にもかかわらず、大半の中学校に女子サッカー部はない。
東京都内ですら、公立中学では皆無に等しく、
プレーの場はクラブチームか一部の私立中学に限られる。
もしくは、男子のサッカー部に入るしかない。
日本協会の08年統計によると、登録している女子選手は、
▽小学生=1万4487人
▽中学生=6303人
▽高校生=8302人
▽一般=6902人--と
中学年代の落ち込みが顕著で、小学年代の半分以下。
日本女子サッカーリーグ(なでしこリーグ)の浦和レッズレディースに
所属するFW松田典子(23)も、苦境を味わった一人。
小学3年から地元の女子チームでサッカーを始めたが、
進学した中学、高校にはサッカー部がなく、テニス部を選んだ。
「同じチームの同年代の子も、ほとんどやめてしまった」
松田の場合、高校3年の時、小学校時代の恩師と再会し、
恩師が主宰する東京都内のクラブチームでサッカーを再開。
早大に進学後、浦和の前身・さいたまレイナスFCに入団、
昨年から、金融機関に勤務しながらプレーを続けることができたが、
「ずっとサッカーを続けていた選手に比べると、
技術的な差は大きい」
「私たちのプレーを見て、サッカーをやりたいという
女の子が増えてくれるように頑張りたい」と
松田は言葉に力を込める。
そのためにも、底辺の環境整備が急務。
http://mainichi.jp/enta/sports/21century/news/20100306ddm035050091000c.html
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