(日経 3月2日)
説明内容を、より説得力のあるものにする「メッセージ」に着目。
メッセージとは、自分の伝えたい内容が凝縮されたもの。
ピラミッドストラクチャーのメーンメッセージに該当。
メッセージは、説明内容の核となる。
いくらロジックが組み立てられていても、
メッセージが分かりにくければ、受け手には
何が言いたいのか伝わらない。
メッセージを作る際、注意すべきことが2点。
1つは、文で表現するということ。
メッセージは、自分の主張であり、項目や見出しではなく、
主語(メッセージの主体)と述語を組み合わせた文にすべき。
もう1つは、1つのメッセージで伝えることは、原則1つだけ。
言いたいことをたくさん詰め込むと、結局何を伝えたいのか、
分からなくなってしまう。
ロジックを組み立てていくと、あれもこれも含んだ
冗長なメッセージになりがち。
冗長な文では、要点が一目で分かりにくく、メッセージとして不適切。
逆に、細部をそぎ落としすぎ、一般論レベルでとどまってしまうと、
漠然とした内容に。
冗長でなく、かつ一般論レベルでもないメッセージに
磨き上げることが必要。
メッセージを磨き上げるときに注意したいのが、表現の具体性。
あいまいな表現は間違いではないが、焦点が絞れていない。
読む人によって、メッセージのとらえ方が変わる。
「見直す」、「検討する」などの語句には、何を見直したり、
検討したりするのかを明記する必要。
「差別化」、「付加価値」といった幅広い意味を持つ言葉にも同様。
こうした言葉を使うとき、何を意味するのかをできるだけ
具体的にする。
メッセージの「つながり」にも注目。
文と文の接続関係に注意しないと、結局、何が言いたいのか
分からなくなる。
冗長なメッセージを例にとれば、「不足し」、「共有もされず」
という部分。
不足しているから共有されていない、という原因と結果の
つながりなのか、両者は並列の関係なのか、よく分からない。
「結局、自分は何を言いたいのか」を突き詰めながら、
つながりを分かりやすくする必要。
ロジックを組み立ててメッセージを磨き上げると、
説明内容はより説得力のあるものになる。
そこまでの域に達するのは、非常に難しい。
説明内容を何度となく見直して、修正を重ねていく姿勢。
修正には、ピラミッドストラクチャーが有効。
ピラミッドストラクチャーを使えば、説明内容のロジックを
確認しながら、メッセージを磨き上げていく。
これが、説明内容を分かりやすくする近道。
http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/bizskill/biz100302.html
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