(2010年3月30日 共同通信社)
インドでは、おなかが突き出た"太鼓腹"が、
裕福の象徴としてもてはやされ、
「やせているのは、食事をとれない貧しい人々」と。
欧米文化の流入などで、スリムこそが健康によいとの認識が
富裕層を中心に、急速に拡大。
ニューデリーやムンバイなど、都市部にはフィットネスジムが
相次ぎ開業。
首都ニューデリーの高級ホテル内のジムでは、大きなおなかをした
貫禄あるビジネスマンや有閑マダムたちが汗を流す。
「近所に住む金持ちのインド人の利用が多い」と、ジム受付嬢。
首都の高級ホテル内のジムでは、
年会費が1人25万ルピー(約50万円)、ムンバイの中級ホテルや
ニューデリー住宅地のジムは3万~3万5千ルピー
(約6万~7万円)が相場。
太った体で運動している姿を、男性に見られたくないとの
「女心」に配慮し、女性専用の時間帯を設けているジムも。
ジムでは、食生活の改善も推奨。
スタッフは、インド人が間食に好む油で揚げたスナック類や
砂糖たっぷりの菓子を避けるよう指導し、
インドで一般的な午後9~10時と遅めの夕食時間を改め、
朝早く起きてしっかり朝食を取るよう勧めている。
インドでは、女性は伝統的に、民族衣装サリーから見え隠れする
女性の横腹が、「タプタプ」しているのが美しいとされてきた。
ニューデリー市内のジムに通う主婦メナクシさん(33)は、
「太っているのが美徳、というのは昔の話。
油っぽいものは極力食べないようにして、黒パン、
果物をとるようにしている」
ジムでは、ほぼ毎日2、3時間汗を流し、
「3カ月で、8~9kgやせた」と笑顔を見せた。
http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/3/30/118211/
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