2010年4月10日土曜日

鉄道技術の海外売り込み目指し国際規格センター

(サイエンスポータル 2010年4月2日)

鉄道分野での日本の優れたシステムと技術を規格の形で、
世界に発信していくことを目指し、
財団法人鉄道総合技術研究所が、鉄道国際規格センターを発足。

センターのメンバーは、鉄道総合技術研究所員7人に、
外部からの出向者10人から成る。
これまでの国際電気標準会議・鉄道関係専門委員会に関する
国内審議団体としての活動に加え、国際標準化機構(ISO)の
鉄道技術に関する国際標準化活動も、一元的に行う。

日本の鉄道技術は、日立製作所が昨年、英国に車両納入に
成功したように、十分な国際競争力を持つ。
鉄道システムを、そっくり輸出することには後れを取っており、
JR東海が今年1月、同社の新幹線システムと
超電導リニアシステムを、米国に売り込む計画を発表するなど、
海外展開に向けての動きが活発化しつつある。

1日の日経新聞「日本鉄道技術、世界に売り込め」によると、
センター発足後、初の国際規格になりそうなのは、
都営地下鉄大江戸線に使われている技術。

リニアモータを採用した都営大江戸線は、
「床下が低い車両設計が可能となるため、トンネルが小さくて済み、
建設コストが低減できる」、
「8%の急こう配路線を走行可能」、
「カーブが急でも小回り走行が可能」といった長所を持つ。

鉄道総合技術研究所は、国鉄の分割・民営化の前年に発足、
1987年のJR各社の発足と同時に、国鉄が行っていた
研究開発を引き継いでいる。

http://scienceportal.jp/news/daily/1004/1004021.html

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