2010年4月6日火曜日

脳波で「靴下脱ぎたい」 運動障害者向けに装置開発

(2010年3月30日 共同通信社)

産業技術総合研究所は、コミュニケーションが困難な
重度運動障害者向けに、頭皮の上から脳波を測定した結果を利用、
意思を伝える装置「ニューロコミュニケーター」を開発。

パソコン画面上に、まず「飲食する」、「移動する」、「体のケア」、
「気持ち」など日常生活にかかわる八つの選択肢を
イラストと文字で表示。
選択肢を点滅させ、脳波の変化が大きかった選択肢を、
本人が希望する行動とみなす。

選択は3段階に分け、「体のケア」の後に「服を脱ぐ」、
「靴下」の順に選ぶと、画面に表示される分身(アバター)が
「靴下を脱ぎたいです」と音声で周囲の人に伝える。

入浴やトイレなど日常生活の行動のほか、
「好き」、「怖い」といった感情表現など計512種類の意思表示。

脳波は、個人差があり体調によっても違い、
健康な人に実験してもらうと、正しい意思表示ができる確率は
現段階では60~90%程度。
実証実験を続け2~3年後の実用化を目指す。
10万円以下にしたい。

従来、脳波測定による意思表示は1文字ずつを選ぶ方法が主流、
全身が動かないなど、重度の運動障害がある患者には
負担が大きく、時間もかかっていた。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/3/30/118188/

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