(2010年8月13日 読売新聞)
胃の粘膜を修復する働きがある酵素を、
東京都臨床医学総合研究所などの研究チームが
マウス実験で突きとめた。
胃潰瘍などの治療や予防への応用が期待。
米学術誌プロス・ジェネティクスに発表。
胃は、細菌や胃液などから粘膜を防御したり、
修復したりするため、粘液を分泌。
出血性の胃疾患は、粘液の成分などに問題があると生じる。
研究チームは、胃粘膜表面の粘液分泌細胞がつくる酵素
「カルパイン8」、「同9」に着目。
これらの酵素を作れないように遺伝子操作したマウスに、
アルコール濃度40%の溶液を飲ませたところ、
胃粘膜に損傷がみられた。
酵素を作れるマウスに、同じ濃度のアルコール溶液を飲ませても、
胃はほぼ正常だった。
2種類のカルパインは一体となって、
傷ついた胃粘膜を修復すると考えられる。
チームの反町洋之参事研究員は、
「遺伝子のわずかな個人差で、酵素の効き方が異なるため、
体質に応じた胃疾患の診断や予防につながる」
http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/8/13/123975/
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