2010年8月23日月曜日

遺族にDNA保存呼び掛け 戦没者の遺骨と照合 「終戦65年」

(2010年8月13日 共同通信社)

太平洋戦争で激戦があった沖縄などで、
今も発見される日本兵らの遺骨のDNA照合に役立てようと、
戦没者遺族に市販のキットを頒布して、自身のDNAを保存するよう
呼び掛ける活動を、佐賀県のNPO法人が始めた。

戦没者の遺骨収集に取り組むNPO法人「戦没者追悼と平和の会」
(佐賀県みやき町)は、市販のDNA採取キットを2千円で頒布。
スポンジ付きの棒で、ほおの内側の粘膜を採取、
保存袋に入れ冷蔵庫で保管すれば、100年程度は保存。

遺骨のDNA鑑定は、歯や骨の髄から抽出したDNAを、
遺族から取った検体と照合して、血縁関係を判定する仕組み。

厚生労働省は2003年以降、シベリア抑留者を中心に、
遺骨のDNA鑑定で約770人の身元を確認。

自身も、父親を太平洋戦争末期の沖縄戦で亡くした
同会の塩川正隆代表理事は、
「(DNAの保存呼び掛けは)本来、国がやるべき仕事だが、
血縁関係の濃い遺族が高齢化し、会として取り組むことに」

キットの問い合わせは同会事務局、電話0942(89)5135。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/8/13/123987/

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