(岩手日報 8月23日)
大学教員らで組織する三陸古文書調査会
(代表・高橋美貴東京農工大准教授)は、
大船渡市三陸町綾里の「砂子浜の大家」千田家の古文書を
現地で調べている。
江戸時代から海商、網元として隆盛し、行政的機能や
文化拠点の役割を果たした旧家の様子をひもといている。
現地調査は、2005年から毎年実施。
今回は10人の調査会メンバーに、地元の市民らが協力。
蔵に保存されていた古文書を、デジタルカメラで1枚ずつ撮影。
撮影枚数は、6年で10万枚以上。
古文書は元禄年間からで、1750年代以降の宝暦・天明が中心。
日誌や帳簿から、当時のカツオなどの漁獲や、
持ち船で魚を仙台や銚子に、加工品を江戸へ出荷していたこと
などがうかがえる。
同調査は、今回が最終年度となる可能性が高い。
事務局長の斎藤善之東北学院大教授は、
「豪商、漁家のほか、地域の公共機能や文化も担う複合的な存在。
論文集として報告をまとめたい」
14代当主の千田基久兵衛さん(82)は、
「資料が研究に少しでも役立てば、ご先祖さまも喜んでくれるだろう」
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20100823_15
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