2010年8月26日木曜日

家庭で新聞活用(2)自作紙面 切り口様々

(読売 8月12日)

「ホームラン 三本打って気もちいい」
東京都葛飾区の小学3年生は、巨人のラミレス選手が
ガッツポーズする写真と記事をスクラップ帳に張り、
そこに自作の句を大きな字で書いた。

サッカーで失点し、悔しがるゴールキーパーの写真には、
「ごめんなさい 同点ゴール入れちゃった」と添えた。

壇上の小学3年生は満面の笑みで、
「記事の登場人物の気持ちを、うたにしました」と、
制作の狙いを語ってくれた。

読売新聞東京本社で開かれた「夏休み親子新聞教室」では、
参加者の中から選ばれた親子5組が、壇上で自作の新聞を披露。
気になる記事や写真を切り抜き、独自の視点で味付けした
「自分新聞」を手にした子どもたちの説明に、会場が盛り上がった。

東京都江戸川区の小学4年生は、
紙面で見つけた笑顔の写真に感想を加え、
「ハッピーニュース」を作った。
選んだのは、自作の弁当を見せる中学生や
W杯決勝トーナメント進出を決めたサッカー日本代表の選手たち。
小学4年生は、「みんなの笑顔が気に入りました」
父親(41)は、「ハッピーなニュースが少ない中、
見つけることができ、すごく良かったなと思います」

神奈川県海老名市の小学5年生と父親(43)は、
別々に新聞を作った。
小学5年生は「鍾乳洞」、父親は「エンジン」がテーマ。
父親が、「互いの新聞を見比べ、コミュニケーションを取ろうと思う」と、
大きな拍手が起きた。

新聞づくりのための切り口は様々。
会場では、新聞を使った授業を実践している先生方の報告も行われ、
参加者たちが熱心にメモを取っていた。

越谷市立東越谷小の中山正則教諭は、
野菜の栽培記録「夏やさい新聞」を紹介。
小学2年の児童が育てたナスや枝豆などの観察日記を、
カラフルな1枚の新聞に再編集。
日記を読み返して内容を絞り、見出しを付けて紙面を作ることが、
書くことへの自信につながっている。

八王子市立元八王子中の林彩教諭は、
新聞の写真とその解説や感想を組み合わせた
「フォトストーリー」を提案。
テーマは、初夏やゲリラ豪雨、サッカーW杯など。
「写真に注目すると、新聞が楽しく読めるようになる」

「はがき新聞」を指導したのは、
さいたま市立馬宮中の小谷野弘子教諭。
はがき大の紙に、生徒たちが好きな本や映画の紹介、
職場見学の体験記などを、見出しを付けてまとめた。
「はがきなので、言葉は短く、まとめやすい。
お世話になった人に出せば、喜ばれますよ」とアドバイス。

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20100812-OYT8T00237.htm

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