2010年8月1日日曜日

理科教える技能に自信ない小学教員志望学生が過半数

(サイエンスポータル 2010年7月21日)

小学校教員を養成する大学および短期大学で、
理科選修を除く学生の半数以上が、理科を教える技能に
自信がないと考えていることが、科学技術振興機構の調査で明らか。

自信がないという答えが一番少なかったのは、
「児童の興味・経験・理解に応じた授業の内容、工夫」、
「自信がある」9%、「やや自信がある」37%。

自信があるという答えが最も少なかった「廃液処理」
(「自信がある」3%、「やや自信がある」6%)まで、
12の質問項目すべてで「自信がある」という答えは10%未満。

回答者のうち、高校時代に生物と化学を履修した学生は8割、7割、
物理は3割以下、地学も2割以下と、科目によって大きな差がある。

物理の指導が「嫌い」、「大嫌い」と答えた学生は7割以上、
化学は同じく6割、情報通信技術(ICT)は5割以上。

調査は、今年1~3月にアンケート方式で行われ、
小学校教員を養成する大学、短期大学の理科に関するカリキュラムを
担当する教員77人、今年4月から小学校での教職を希望する
学生732人から回答。

教科ごとの専門(選修など)に分かれている課程で、
理科の専門に所属している「理科選修」と、それ以外の学生
それぞれ同数に回答を求めたが、実際の回答数は
「理科選修」以外の学生が3倍以上多い。

教員に対し、「学生実験に対し、何が障害になっているか」を
聞いた答えでは、「学生の理科の基礎的知識が身についていない」、
「学生に基礎的観察・実験技能が身についていない」が最も多く、
それぞれ6割以上。

http://scienceportal.jp/news/daily/1007/1007211.html

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